○福島県警察体力検定等実施要綱の制定について(通達)

令和3年3月24日

達(教)第109号

みだし要綱を別紙のとおり制定し、令和3年4月1日から運用することとしたので、運用上誤りのないようにされたい。

なお、福島県警察官の体力検定等に関する訓令の制定について(平成15年3月4日付け達(教)第43号)は、廃止する。

別紙

福島県警察体力検定等実施要綱

第1 要綱の目的

この要綱は、体力検定等の実施に関し必要な事項を定めることを目的とする。

第2 体力検定等の目的

体力検定等は、警察官に対し、自己の体力の現状を正確に認識させることにより、各人の健康管理と基礎体力の強化への意欲を喚起するとともに、得られたデータを基に警察官の体力水準向上のための諸施策を推進し、もって第一線執行力の強化に資することを目的とする。

第3 推進体制

体力検定等を計画的かつ効率的に推進するため、次により各所属に実施責任者を置き、その下に推進責任者、立会責任者及び測定責任者を置くものとする。ただし、県本部の所属(教養課、機動捜査隊、交通機動隊、高速道路交通警察隊、警備課、機動隊及び警察学校を除く。)については、これらの者を置かないものとし、当該所属の警察官については、教養課長の管理の下に行われる体力検定等に参加するものとする。

1 運営責任者

(1) 本部長は、教養課長を運営責任者に指定する。

(2) 運営責任者は、体力検定等の実施に関する必要な事務及び運営を行うものとする。

2 実施責任者

(1) 運営責任者は、各所属長を実施責任者に指定する。

(2) 実施責任者は、体力検定等を計画的かつ安全に実施する責を負う。

3 推進責任者

(1) 実施責任者は、所属の警部以上の階級にある警察官又は課長補佐の段階に属する職以上の職にある警察行政職員の中から推進責任者を指定する。

(2) 推進責任者は、効果的かつ安全な実施計画を策定し、実効ある体力検定等の実施に努めなければならない。

4 立会責任者

(1) 実施責任者は、所属の警部補以上の階級にある警察官又は係長の段階に属する職以上の職にある警察行政職員の中から立会責任者を指定する。

(2) 立会責任者は、所属の体力検定等の実施に必ず立ち会い、安全かつ適正な体力検定等の実施に努めなければならない。

5 測定責任者

(1) 実施責任者は、所属の警察官又は警察行政職員のうち体力検定等の実施に関する研修等を受けた者の中から測定責任者を指定する。

(2) 測定責任者は、体力検定等が適正かつ円滑に行われるよう努めなければならない。

(3) 測定責任者は、立会責任者を兼ねることができない。

第4 体力検定等の対象及び実施基準

1 対象

警察官とする。

2 実施基準

年1回以上実施するものとする。

第5 体力検定等の種目及び実施要領

1 警察体力検定の種目

「JAPPAT」(ジャパット)

2 体力テストの種目

(1) 握力

(2) 上体起こし

(3) 長座体前屈

(4) 反復横とび

(5) 20mシャトルラン(往復持久走)

(6) 立ち幅とび

3 体力検定等の実施要領

別添「JAPPAT実施マニュアル」(以下「マニュアル」という。)及びスポーツ庁の「新体力テスト実施要項」(以下「体力テスト実施要項」という。)の定めるところによるものとする。

第6 受検結果の報告等

1 受検結果の報告

実施責任者は、実施の都度、体力検定等結果記録表(別表1)を活用する等した上で、別に定める要領で運営責任者に結果を報告すること。

2 自己評価

受検者は、体力検定等の結果について、下記の基準に基づき自己評価すること。

(1) 警察体力検定

警察体力検定級位基準表等(別表2)

(2) 体力テスト

テストの得点表および総合評価(別表3)

第7 結果の活用

運営責任者は、体力検定等の所属ごとの傾向、部門ごとの傾向等を分析し、これを教養訓練の施策に反映させるものとする。また、実施責任者は、体力検定等の結果を踏まえ、警察官の体力水準向上のための施策を積極的に講じるものとする。

第8 体力検定等の効力

体力検定等の結果は、認定の日から翌年度末を有効とする。ただし、当該有効期間内に新たに認定を受けた場合は、その評価をもって有効とする。

第9 安全管理

1 体力検定等を実施する際には、マニュアル及び体力テスト実施要項に従い適正かつ安全に実施すること。

2 体力検定等実施前は、施設及び使用器具の安全点検を確実に実施するとともに、受検者の健康状態、既往症等を把握し、体力検定等実施に支障がないことを確認すること。

3 体力検定等実施場所の気温及び湿度に配意し、熱中症事故防止に努めること。

4 体力検定等を実施する際には、運動に適した服装を着用させるとともに、準備運動及び整理運動を十分に行わせ、受傷事故防止に努めること。

なお、警察体力検定を実施する際には、検定終了直後の転倒を防止するための補助員を必ず配置すること。

5 体力検定等実施中は、常に受検者の動静に注視し、異常を認めたときは、直ちに体力検定等を中断させ必要な措置を講ずること。

第10 その他

警察大学校及び管区警察学校(以下「警察大学校等」という。)において実施した体力検定等の結果については、別に定めるところにより、本県における体力検定等の結果として計上できるものとする。

別添

JAPPAT実施マニュアル

目次

第1 事前トレーニング

1 JAPPATとは

2 JAPPAT導入の目的

3 事前トレーニングの必要性について

4 トレーニング計画の策定について

(1) 計画の概要

(2) 事前トレーニング計画

(3) トレーニング内容

第2 JAPPAT準備・整理運動

1 準備・整理運動フローチャート

2 準備運動

3 準備運動開始

4 整理運動

5 整理運動開始

第3 JAPPAT実施方法

1 準備

2 方法

(1) 第1ステージの動作

(2) 第2ステージの動作

(3) 第3ステージの動作

3 記録

4 受検者の健康チェック

5 実施上の注意

(1) 実施前に注意する点

(2) 実施中及び実施後に注意する点

6 怪我発生時の応急処置

7 級位判定

8 JAPPAT年齢の判定

9 トレーニング計画の作成と体力づくりの推進

別紙1「JAPPAT連続動作図」

別紙2「警察体力検定(JAPPAT)受検票<提出用>」

別紙3「警察体力検定結果票<個人用>」

別紙4「年齢別推定記録早見表」

別紙5「年齢・記録推定図(男性警察官)」

別紙6「年齢・記録推定図(女性警察官)」

第1 事前トレーニング

1 JAPPATとは

警察官は、犯罪の制止や被疑者の逮捕といったその職務の特殊性から、一定以上の身体能力を保持することが求められています。

そこで、この度、警察官の職務の一つである、「逃走する被疑者を追跡してから、制圧する」という典型的身体活動に焦点を絞り、その活動に必要な身体能力を測定するテストを開発しました。このテストを警察官の身体能力テスト(Japan Police Physical Ability Test)のアルファベットの頭文字を使用して、JAPPAT(ジャパット)と呼ぶことにしました。

JAPPATの動作の内容や走行距離については、実際に被疑者を追跡、制圧したデータを基に作成しました。JAPPATは、大きく3つのステージで構成されており、第1のステージは「直線的にダッシュする、ガードレールや側溝などの障害物を跳び越える、急激かつ鋭角にターンする、急にストップしスタートする」等の動作、第2のステージは「人ごみや自転車などを避ける、カーブの多い道をスピードを出したままで鈍角にターンする」等の動作、第3のステージは「腕で引く、腕で押すなどの動作を活用して制圧する」等の動作をそれぞれ想定しています。

ここでJAPPATについて、運動生理学的に解説してみましょう。運動は、酸素を体内に取り込みながら比較的少ないエネルギーを長い時間かけて発揮する有酸素運動と、酸素を使わないで大量のエネルギーを短い時間に発揮する無酸素運動に大別されます。JAPPATの生理学的実験を大学の研究室に依頼したところ、「JAPPATは無酸素運動の最大努力を要するテストである」という結果が得られました。また、運動時における主観的な運動強度を示す指標についても「非常にきつい運動」であることが報告されています。

以上のことから、JAPPATは「極めて運動強度の高い、非常にきつい無酸素運動」であると言うことができます。具体的には、400mトラックを全力で疾走したり、階段を休まずに1階から5階まで駆け上がるなどといった非常に激しい運動をイメージすると良いでしょう。

2 JAPPAT導入の目的

JAPPAT導入には大きく分けて、2つの目的があります。1つ目の目的は、警察官に特に求められる身体能力を定期的に測定することにより、現在の体力を把握し、翌年以降の体力維持・増強に資することにあります。2つ目の目的は、JAPPAT実施に向けて、事前のトレーニングを十分に行うことにあります。1で述べたようにJAPPATは、身体に対して激しい生理的負荷をかけるテストです。次項以降で示すとおり、そのために行うトレーニングの過程で強化される体力そのものが、JAPPAT導入のもう一つの大きな目的であります。

3 事前トレーニングの必要性について

警察体力検定種目のJAPPATは、ダッシュ、ジャンプ、腕立て伏せ等の動作を連続して、約1分間全力で行う極めて強度の高い運動です。したがって、JAPPATを安全に実施するためには、計画的に事前トレーニングを十分に行う必要があります。以下に個々の運動習慣と体力レベルを3つに区分し、それぞれ具体例を示しましたので参考としてください。

4 トレーニング計画の策定について

(1) 計画の概要

トレーニングの強度、準備期間は、運動習慣の有無や体力テストの結果、又は体力検定の既得級位から判断される基礎体力レベルに応じて、受検者個々に対して策定する必要があります。

対象者

体力レベル

(既得級位)

トレーニング開始時期

主な実施種目

運動習慣のない人

基礎体力の低い人(C以下)

検定日のおおむね1年前

ジョギング

ストレッチング

運動習慣のある人

基礎体力の中程度の人(A・B)

検定日のおおむね1箇月前

現在の運動の継続

動きづくりメニュー

競技的に運動を行っている人

基礎体力の極めて高い人(AA以上)

数箇月前から各自で計画

動きづくりメニュー

JAPPAT

(2) 事前トレーニング計画

ア 運動習慣のない人は、受検日のおおむね1年前にトレーニングを開始し、ウォーキングのような軽度な運動を習慣付けることから始めましょう。基礎体力の向上に合わせて、運動強度を高めたり、動きづくりメニューを無理のない強度で行うと良いでしょう。

イ 運動習慣のある人は、現状を維持することが大切です。ただし、より安全に受検するために、受検日のおおむね1箇月前から動きづくりメニューを行うと良いでしょう。

ウ 競技的に運動を行っている人は、体力の現状を確認するためにJAPPATを一度経験しておくと良いでしょう。更に、JAPPATの記録向上を目指す場合には、受検日の数箇月前から各自で作成したトレーニングメニューを行うと良いでしょう。

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(3) トレーニング内容

ア 運動習慣のない人

JAPPATを安全に実施するために、1年を運動を始める準備期と運動習慣の定着化を図る移行期の2つに期分けしました。ただし、その期間や訓練強度は、個々の体力や年齢、勤務形態等により一様ではありません。まずは運動を始めること、そして、無理をせず徐々に運動を習慣化させることが大切です。

● 準備期(6箇月)

ウォーキングやジョギング・水泳等の有酸素運動を1週間のうち2~3回、1回20~40分は行えるまで習慣付けるとともに、ストレッチングを入念に行い、身体の柔軟性を高めましょう。

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● 移行期(6箇月)

準備期の運動を継続しながら、筋力トレーニング等を徐々に加えましょう。また、後半は次ページに示した「動きづくりメニュー」を参考にJAPPATの動きづくりを行いましょう。

なお、「動きづくりメニュー」は短時間で場所を選ばずに実施できることから、運動習慣がなく、事前トレーニングが十分に行えなかった人は、受傷事故防止のために必ず実施する必要があります。

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イ 運動習慣のある人(動きづくりメニュー)

現在の運動を継続しながら、JAPPATの動きづくりメニューをおおむね1箇月前から積極的に行いましょう。

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ウ 競技的に運動を行っている人

現在のトレーニングを継続することが基本ですが、受検日の数箇月前からサーキットトレーニングやインターバルトレーニングを各自で作成して、トレーニングを行うことにより、更にJAPPATの記録向上を図ることができます。また、1箇月前からJAPPATを全力に近い強度で行い、必要な動作を確認しておきましょう。

サーキットトレーニング

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インターバルトレーニング

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第2 JAPPAT準備・整理運動

1 準備・整理運動フローチャート

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2 準備運動

JAPPATを実施する前には、必ず十分な準備運動を行いましょう。筋肉や関節が硬いままで突然激しい運動をすると捻挫や肉離れ等を引き起こす可能性が高くなります。また、JAPPATのような激しい運動は多くの酸素を必要とするため、血液の流れが激しくなり、心拍数が増し血圧も上昇します。そのため、心臓や血管への負担も増加します。準備運動により徐々に全身への血液の流れを促し、筋肉や関節の動きを滑らかにし、怪我を防ぐとともに、心臓等に急に負担のかからない準備をしましょう。

3 準備運動開始

(1) 安静時の脈拍(10秒)…その日のコンディションを把握するため、安静時の脈拍を計測します。日常から、自分の安静時の脈拍を知っておきましょう。

(2) ストレッチング(一人・二人)…時間をかけて入念に行いましょう。

(3) ウォーキング(1分)

(4) ランニング (5分) ・後ろ向き ・サイドステップ ・腕回し ・スキップ

(5) 準備運動後の脈拍(10秒)…安静時の脈拍と比較して、当日の体調を知りましょう。

日常から、運動後の脈拍を計測しておきましょう。

○ 一人のストレッチング

ストレッチングの際の注意

ア 筋肉、身体を緊張させずにリラックスしましょう。

イ 反動や弾みをつけず、ゆるやかに伸ばしましょう。

ウ 決して無理をせず、強い痛みを感じない程度の最大伸展姿勢を10~30秒保ちましよう。

エ 呼吸は止めないよう自然に行いましょう。

オ 個人によって柔軟性が違うので、マイペースで行いましょう。

カ 一方向だけでなく、左右バランスよく行いましょう。

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○ 二人のストレッチング

二人組ストレッチングの際の注意

ア お互いに声をかけ合いましょう。

イ 無理な負荷をかけないようにしましょう。

ウ 交互にストレッチングを行いましょう。

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4 整理運動

JAPPAT実施後は、必ず十分な整理運動を行いましょう。運動を行っている最中は、心臓が激しく動いて全身に血液を送り出しているとともに、筋肉が収縮して体中に血液を送ることを手伝っています。こうした状態で急に運動を中止すると、心臓だけが血液を送り出す役割を一手に担うことになり、その結果、心臓に大きな負担をかけることになります。運動を急に止めることなく、徐々に血液の流れを落ち着かせていきましょう。

5 整理運動開始

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第3 JAPPAT実施方法

1 準備

下記の用具を「JAPPATコース図」のとおり設置する。設置する場所は、屋外・屋内のどちらでもよいが、走行時の安全性を考慮して、最低でも長さ18m×8m以上の広さを確保し、走行面が凹凸でないことが望ましい。

(1) 用具

ア 折りたたみ椅子(座面の高さが地面から40cm以上) 2脚

イ 警杖 1本

ウ セイフティーコーン(高さ60~80cm) 4個

エ 長さ20cm・幅5cmのテープ又はライン 2本

オ 巻き尺(場所の設置時に使用) 1個

カ ストップウォッチ(計測時に使用) 1個

キ 笛(スタートの合図及び注意喚起に使用) 1個

(2) JAPPATコース図

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2 方法

別紙1「JAPPAT連続動作図」の第1ステージから第2ステージ、第2ステージから第3ステージへと連続で実施する。

(1) 第1ステージの動作

直線折り返し走(2往復)被疑者を追跡する模擬動作 ①

走行距離:32m(片道16m×2)×2往復=64m

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ア 「用意」の合図で、つま先がスタートマークを踏み越えないようにスタンディングスタートの姿勢をとる。(図―1参照)

イ 「スタート」の合図(笛)で走り始め警杖を跳び越えて、折り返しマークを触れる。直ちに折り返し、片手でスタートマークを触れる。(図―2、図―3参照)

ウ この直線折り返し走を合計で2往復実施し、片手でスタートマークを触れた時点で第1ステージが終了となる。

図―1

図―2

図―3

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(2) 第2ステージの動作

スラローム走(2周)被疑者を追跡する模擬動作②

走行距離:40m(片道20m×2)×2周=80m 第1・第2ステージ合計 144m

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ア 第1ステージ終了時の姿勢から、左右後方にあるどちらかのセイフティーコーンの外側を走行し、警杖を跳び越えて、進行方向にあるセイフティーコーンの外側を走行し、折り返しマークを片足で踏む。(図―4、図―5参照)

イ そのまま「8の字」のスラローム走になるように、進行方向にあるセイフティーコーンの外側を走行し、警杖を跳び越えて、次の進行方向にあるセイフティーコーンの外側を走行し、スタートマークを片足で踏む。

ウ このスラローム走を合計で2周実施し、片足でスタートマークを踏んだ時点で第2ステージが終了となる。(図―6参照)

図―4

図―5

図―6

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(3) 第3ステージの動作

胸つけ背つけ+腕立て伏せ(3セット)被疑者を制圧する模擬動作

走行距離:警杖まで8m、警杖から8m 全ステージ合計 160m

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ア 第2ステージ終了時の姿勢から、警杖に向かって走り、跳び越える。

イ 跳び越えた後、直ちに地面に胸をつけ(胸つけ)頭と足の向きを180度換え、両手を後頭部に組んで、地面に背中をつける(背つけ)。胸つけの姿勢から背つけの姿勢に移行するときには直立する必要はないが、両足のみで体重を支えた状態をとらなければならない。(図―7参照)

ウ 再び、警杖を跳び越えた後、直ちに腕立て伏せを2回実施する。腕立て伏せの方法は、次の点に留意する。両手の間隔は肩幅と同じにして、両足をそろえる。腕は地面に対して垂直に立て、腰を伸ばす。次に両肘が90度になるまで屈曲させて元の姿勢に戻る。(図―8参照)

エ イとウからなる一連の動作を1セットとして、合計で3セットの動作を実施する。

オ 3セット目の腕立て伏せ終了後、スタートマークまで走って戻り、マークを足で踏んだ時点で「ゴール」となる。

図―7

図―8

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3 記録

(1) 「スタート」から「ゴール」までの所要時間を秒単位で計測する。秒未満は切り捨てる。

(2) 実施は1回とする。(ただし、著しいコース間違え、及び誤った動作をした場合は、再度、実施することができる。)

4 受検者の健康チェック

受検者の健康状態に十分注意し、次に該当する者には、JAPPATを実施させてはならない。

(1) 心臓血管系疾患(脳血管障害を含む。)で、現に治療中の者、治療を要する者若しくは経過観察中の者又は既往症を有する者

(2) 高血圧症の者

(3) 気管支喘息で、現に治療中の者、治療を要する者又は経過観察中の者

(4) その他何らかの疾患で、現に治療中の者、治療を要する者又は経過観察中の者

(5) 受検することに支障を来す怪我をしている者

(6) 当直勤務明けの者

(7) 別紙2「警察体力検定(JAPPAT)受検票<提出用>」中「自覚症状チェック」のいずれかの項目に該当している者

5 実施上の注意

JAPPATの測定は、必ず立会責任者の立会いの下に実施し、ゴール地点に必要な補助員を必ず配置するなど受傷防止のために細心の注意を払うこと。

また、受検者に対して、JAPPATは事前のトレーニングを要する運動強度の極めて高い種目であること及び実施中に身体の異常を感じた場合は中止することを周知徹底させること。

(1) 実施前に注意する点

ア 別紙2の「警察体力検定(JAPPAT)受検票<提出用>」を作成させる。

イ 受検者に、前記第2「JAPPAT準備・整理運動」に掲げる準備運動を実施させる。

ウ JAPPATの測定場所や用具の点検を実施する。

エ コースや動作を説明するだけでなく、必ず練習をさせる。

オ 受検者にスタート直後、警杖を跳び越したときやゴール時に怪我が多いことを認識させ、注意を喚起する。

(2) 実施中及び実施後に注意する点

ア 実施中には、走行するコースや順序を間違えないように、受検者の動作を先取りして適切な助言を与える。

イ 警杖を落とした場合、セイフティーコーンを倒した場合には、受検者が元に戻すようにさせ、次の動作を継続させる。

ウ コースや順序を間違えた場合には、直ちに正しいコースや動作に戻るように指示する。

なお、この間に要した時間は、ストップウォッチを止める必要はなく、所要時間として加算する。ただし、著しいコース間違え及び誤った動作をした場合は、再度、実施させることができる。

エ 実施中及び実施後に、受検者に異常が認められたときには、直ちに適切な処置をとる。

オ 受検者に対して、前記第2「JAPPAT準備・整理運動」に掲げる整理運動を実施させる。

カ 別紙3の警察体力検定結果票により、各自の記録を認識させる。

6 怪我発生時の応急処置

JAPPAT実施中に起きる怪我は、アキレス腱断裂、捻挫、肉離れ等、下肢の怪我が多く考えられるが、これらの怪我の応急処置としてRICE処置が有効である。

RICE処置とは、安静(Rest)、冷却(Ice)、圧迫(Compression)、挙上(Elevation)で受傷直後に適切に行うことで、治癒を早めることができる。

処置時間は、受傷部位によっても異なるが、15分~20分が目安となり、症状によっては早急に医師の診断を受ける必要がある。

(1) 安静(Rest)

怪我をしたら直ちに運動を中止し、怪我をした部位を絶対に動かさずに安静にする。

(2) 冷却(Ice)

怪我をした部位を直ちに冷やす。冷やすことによって痛みを減少させることができ、また、血管を収縮させることによって腫れや炎症をコントロールすることができる。

(3) 圧迫(Compression)

怪我をした部位をを圧迫する。適度な圧迫を患部に与えることで、腫れや炎症をコントロールすることができる。

ただし、包帯等を強く締めすぎて血流を止めないこと。しびれ、けいれん、痛み等があったら、包帯等を外すなどの処置をする。

(4) 挙上(Elevation)

怪我した部位を心臓よりも高く挙上することで、重力を利用し腫れや炎症をコントロールすることができる。

7 級位判定

下記の警察体力検定級位基準表により級位を判定する。

級位

記録

AAA

~60秒未満

AA

60~70秒未満

A

70~80秒未満

B

80~90秒未満

C

90~100秒未満

D

100秒以上

8 JAPPAT年齢の判定

別紙4「年齢別推定記録早見表及び年齢・記録推定図」(別紙5 男性警察官、別紙6女性警察官)を活用して、自分の記録に相当する平均年齢、いわゆる「JAPPAT年齢」が判定できる。

9 トレーニング計画の作成と体力づくりの推進

実施責任者及び推進責任者は、級位及び「JAPPAT年齢」に基づいて、前記第1事前トレーニングにより、各自に適したトレーニングプログラムを作成し、継続的かつ計画的な体力づくりを推進すること。

別紙1

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別紙2

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別紙3

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別紙4

年齢別推定記録早見表

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<表の見方>

推定値:年齢毎の推定平均値である。

なお、推定値と50%位の記録は等しく、50%位の記録はちょうど100人中50番目に相当する記録である。

○%位:○%位の記録は100人中、上位○番目に相当する記録を示す。

別紙5

年齢・記録推定図

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<活用例>

まず、あなたの年齢上に垂直線を引き、今回の記録上に水平線を引きましょう。2本の直線の交わった点があなたの位置を表します。もし、交点が一番太い中央線(推定値)よりも下にあれば、あなたは同年齢の人に比べて優っていると言えます。さらに一番下の上位10%位ラインよりも下にあれば、あなたの記録は100人当たり上位10名以内の記録と判定できます。

また、縦軸上のあなたの記録を基準に水平線を引き、推定値ラインと交差するところで垂直線を下に引けば、あなたの記録に相当する平均年齢、いわゆる「JAPPAT年齢」が判定できます。

別紙6

年齢・記録推定図

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<活用例>

まず、あなたの年齢上に垂直線を引き、今回の記録上に水平線を引きましょう。2本の直線の交わった点があなたの位置を表します。もし、交点が一番太い中央線(推定値)よりも下にあれば、あなたは同年齢の人に比べて優っていると言えます。さらに一番下の上位10%位ラインよりも下にあれば、あなたの記録は100人当たり上位10名以内の記録と判定できます。

また、縦軸上のあなたの記録を基準に水平線を引き、推定値ラインと交差するところで垂直線を下に引けば、あなたの記録に相当する平均年齢、いわゆる「JAPPAT年齢」が判定できます。

新体力テスト実施要項

(20歳~64歳対象)

スポーツ庁

新体力テスト実施要項(20歳~64歳対象)

Ⅰ テストの対象

20歳から64歳までの男女

Ⅱ テスト項目

握力

上体起こし

長座体前屈

反復横とび

急歩

20mシャトルラン(往復持久走)

立ち幅とび

※ 急歩か20mシャトルラン(往復持久走)のどちらかを選択する。

Ⅲ テストの得点表および総合評価

項目別得点表

総合評価基準表

体力年齢判定基準表

Ⅳ 実施上の一般的注意

記録用紙

[参考]20mシャトルラン(往復持久走) 最大酸素摂取量推定表

Ⅱ テスト項目

握力

1 準備

スメドレー式握力計。

2 方法

(1) 握力計の指針が外側になるように持ち,図のように握る。この場合,人差し指の第2関節が,ほぼ直角になるように握りの幅を調節する。

(2) 直立の姿勢で両足を左右に自然に開き腕を自然に下げ,握力計を身体や衣服に触れないようにして力いっぱい握りしめる。この際,握力計を振り回さないようにする。

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3 記録

(1) 右左交互に2回ずつ実施する。

(2) 記録はキログラム単位とし,キログラム未満は切り捨てる。

(3) 左右おのおののよい方の記録を平均し,キログラム未満は四捨五入する。

4 実施上の注意

(1) このテストは,右左の順に行う。

(2) このテストは,同一被測定者に対して2回続けて行わない。

上体起こし

1 準備

ストップウォッチ,マット。

2 方法

(1) マット上で仰臥姿勢をとり,両手を軽く握り,両腕を胸の前で組む。両膝の角度を90゜に保つ。

(2) 補助者は,被測定者の両膝をおさえ,固定する。

(3)「始め」の合図で,仰臥姿勢から,両肘と両大腿部がつくまで上体を起こす。

(4) すばやく開始時の仰臥姿勢に戻す。

(5) 30秒間,前述の上体起こしを出来るだけ多く繰り返す。

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3 記録

(1) 30秒間の上体起こし(両肘と両大腿部がついた)回数を記録する。

ただし,仰臥姿勢に戻したとき,背中がマットにつかない場合は,回数としない。

(2) 実施は1回とする。

4 実施上の注意

(1) 両腕を組み,両脇をしめる。仰臥姿勢の際は,背中(肩甲骨)がマットにつくまで上体を倒す。

(2) 補助者は被測定者の下肢が動かないように両腕で両膝をしっかり固定する。しっかり固定するために,補助者は被測定者より体格が大きい者が望ましい。

(3) 被測定者と補助者の頭がぶつからないように注意する。

(4) 被測定者のメガネは,はずすようにする。

(5) 腰痛の自覚症状のある被測定者については,このテストを実施しない。

長座体前屈

1 準備

幅約22cm・高さ約24cm・奥行き約31cmの箱2個(A4コピー用紙の箱など),段ボール厚紙1枚(横75~80cm×縦約31cm),ガムテープ,スケール(1m巻き尺または1mものさし)。

高さ約24cmの箱を,左右約40cm離して平行に置く。その上に段ボール厚紙をのせ,ガムテープで厚紙と箱を固定する(段ボール厚紙が弱い場合は,板などで補強してもよい)。床から段ボール厚紙の上面までの高さは,25cm(±1cm)とする。右または左の箱の横にスケールを置く。

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2 方法

(1) 初期姿勢:被測定者は,両脚を両箱の間に入れ,長座姿勢をとる。壁に背・尻をぴったりとつける。ただし,足首の角度は固定しない。肩幅の広さで両手のひらを下にして,手のひらの中央付近が,厚紙の手前端にかかるように置き,胸を張って,両肘を伸ばしたまま両手で箱を手前に十分引きつけ,背筋を伸ばす。

(2) 初期姿勢時のスケールの位置:初期姿勢をとったときの箱の手前右または左の角に零点を合わせる。

(3) 前屈動作:被測定者は,両手を厚紙から離さずにゆっくりと前屈して,箱全体を真っ直ぐ前方にできるだけ遠くまで滑らせる。このとき,膝が曲がらないように注意する。最大に前屈した後に厚紙から手を離す。

画像

3 記録

(1) 初期姿勢から最大前屈時の箱の移動距離をスケールから読み取る。

(2) 記録はセンチメートル単位とし,センチメートル未満は切り捨てる。

(3) 2回実施してよい方の記録をとる。

4 実施上の注意

(1) 前屈姿勢をとったとき,膝が曲がらないように気をつける。

(2) 箱が真っ直ぐ前方に移動するように注意する(ガイドレールを設けてもよい)。

(3) 箱がスムーズに滑るように床面の状態に気をつける。

(4) 靴を脱いで実施する。

反復横とび

1 準備

床の上に,図のように中央ラインをひき,その両側100cmのところに2本の平行ラインをひく。

ストップウォッチ。

画像

2 方法

中央ラインをまたいで立ち,「始め」の合図で右側のラインを越すか,または,踏むまでサイドステップし(ジャンプしてはいけない),次に中央ラインにもどり,さらに左側のラインを越すかまたは触れるまでサイドステップする。

画像

3 記録

(1) 上記の運動を20秒間繰り返し,それぞれのラインを通過するごとに1点を与える(右,中央,左,中央で4点になる)。

(2) テストを2回実施してよい方の記録をとる。

4 実施上の注意

(1) 屋内,屋外のいずれで実施してもよいが,屋外で行う場合は,よく整地された安全で滑りにくい場所で実施すること(コンクリート等の上では実施しない)。

(2) このテストは,同一の被測定者に対して続けて行わない。

(3) 次の場合は点数としない。

ア 外側のラインを踏まなかったり越えなかったとき。

イ 中央ラインをまたがなかったとき。

(4) テスト実施前のウォーミングアップでは,足首,アキレス腱,膝などの柔軟運動(ストレッチングなどを含む)を十分に行う。

急歩(男子1500m,女子1000m)

1 準備

歩走路(トラック),スタート合図用旗,ストップウォッチ。

2 方法

いずれかの足が常に地面に着いているようにして,急いで歩く。

3 記録

(1) スタートの合図からゴールライン上に胴(頭,肩,手,足ではない)が到達するまでに要した時間を計測する。

(2) 1人に1個の時計を用いることが望ましいが,ストップウォッチが不足する場合は,計時員が時間を読み上げ,測定者が到着時間を記録してもよい。

(3) 記録は秒単位とし,秒未満は切り上げる。

(4) 実施は1回とする。

4 実施上の注意

(1) 被測定者の健康状態に十分注意し,疾病及び傷害の有無を確かめ,医師の治療を受けている者や実施が困難と認められる者については,このテストを実施しない。

(2) 測定者は,被測定者が走ることがないように,また両足が一瞬でも地面から離れたら正しく歩くように指導する。

(3) トラックを使用して行うことを原則とする。

(4) いたずらに競争したり,無理なペースで歩かないように注意し,各自の能力なども考えて歩くよう指導する。

(5) テスト前後に,ゆっくりとした運動等によるウォーミングアップ及びクーリングダウンをする。

20mシャトルラン(往復持久走)

1 準備

テスト用CDまたはテープ及び再生用プレーヤー。20m間隔の2本の平行線。

ポール4本を平行線の両端に立てる。

画像

2 方法

(1) プレーヤーによりCD(テープ)再生を開始する。

(2) 一方の線上に立ち,テストの開始を告げる5秒間のカウントダウンの後の電子音によりスタートする。

(3) 一定の間隔で1音ずつ電子音が鳴る。電子音が次に鳴るまでに20m先の線に達し,足が線を越えるか,触れたら,その場で向きを変える。この動作を繰り返す。電子音の前に線に達してしまった場合は,向きを変え,電子音を待ち,電子音が鳴った後に走り始める。

(4) CD(テープ)によって設定された電子音の間隔は,初めはゆっくりであるが,約1分ごとに電子音の間隔は短くなる。すなわち,走速度は約1分ごとに増加していくので,できる限り電子音の間隔についていくようにする。

(5) CD(テープ)によって設定された速度を維持できなくなり走るのをやめたとき,または,2回続けてどちらかの足で線に触れることができなくなったときに,テストを終了する。なお,電子音からの遅れが1回の場合,次の電子音に間に合い,遅れを解消できれば,テストを継続することができる。

3 記録

(1) テスト終了時(電子音についていけなくなった直前)の折り返しの総回数を記録とする。ただし,2回続けてどちらかの足で線に触れることができなかったときは,最後に触れることができた折り返しの総回数を記録とする。

(2) 折り返しの総回数から最大酸素摂取量を推定する場合は,参考「20mシャトルラン(往復持久走)最大酸素摂取量推定表」を参照すること。

4 実施上の注意

(1) ランニングスピードのコントロールに十分注意し,電子音の鳴る時には,必ずどちらかの線上にいるようにする。CD(テープ)によって設定された速度で走り続けるようにし,走り続けることができなくなった場合は,自発的に退くことを指導しておく。

(2) テスト実施前のウォーミングアップでは,足首,アキレス腱,膝などの柔軟運動(ストレッチングなどを含む)を十分に行う。

(3) テスト終了後は,ゆっくりとした運動等によるクーリングダウンをする。

(4) 被測定者に対し,最初のランニングスピードがどの程度か知らせる。

(5) CDプレーヤー使用時は,音がとんでしまうおそれがあるので,走行場所から離して置く。

(6) 被測定者の健康状態に十分注意し,疾病及び傷害の有無を確かめ,医師の治療を受けている者や実施が困難と認められる者については,このテストを実施しない。

20mシャトルラン(往復持久走) 記録用紙

画像

立ち幅とび

1 準備

屋外で行う場合

砂場,巻き尺,ほうき,砂ならし。

砂場の手前(30cm~1m)に踏み切り線を引く。

屋内で行う場合

マット(6m程度),巻き尺,ラインテープ。

マットを壁に付けて敷く。

マットの手前(30cm~1m)の床にラインテープを張り踏み切り線とする。

2 方法

(1) 両足を軽く開いて,つま先が踏み切り線の前端にそろうように立つ。

(2) 両足で同時に踏み切って前方へとぶ。

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3 記録

(1) 身体が砂場(マット)に触れた位置のうち,最も踏み切り線に近い位置と,踏み切り前の両足の中央の位置(踏み切り線の前端)とを結ぶ直線の距離を計測する(上図参照)。

(2) 記録はセンチメートル単位とし,センチメートル未満は切り捨てる。

(3) 2回実施してよい方の記録をとる。

4 実施上の注意

(1) 踏み切り線から砂場(マット)までの距離は,被測定者の実態によって加減する。

(2) 踏み切りの際には,二重踏み切りにならないようにする。

(3) 屋外で行う場合,踏み切り線周辺及び砂場の砂面は,できるだけ整地する。

(4) 屋内で行う場合,着地の際にマットがずれないように,テープ等で固定するとともに,片側を壁につける。滑りにくい(ずれにくい)マットを用意する。

(5) 踏み切り前の両足の中央の位置を任意に決めておくと計測が容易になる。

(6) テスト実施前のウォーミングアップでは,足首,アキレス腱,膝などの柔軟運動(ストレッチングなどを含む)を十分に行う。

Ⅲ テストの得点表および総合評価

1 項目別得点表により,記録を採点する。

2 各項目の得点を合計し,総合評価をする。

3 体力年齢判定基準表により,体力年齢を判定する。

項目別得点表

男子

得点

握力

上体起こし

長座体前屈

反復横とび

急歩

20mシャトルラン

立ち幅とび

得点

10

62kg以上

33回以上

61cm以上

60点以上

8’47”以下

95回以上

260cm以上

10

9

58~61

30~32

56~60

57~59

8’48”~9’41”

81~94

248~259

9

8

54~57

27~29

51~55

53~56

9’42”~10’33”

67~80

236~247

8

7

50~53

24~26

47~50

49~52

10’34”~11’23”

54~66

223~235

7

6

47~49

21~23

43~46

45~48

11’24”~12’11”

43~53

210~222

6

5

44~46

18~20

38~42

41~44

12’12”~12’56”

32~42

195~209

5

4

41~43

15~17

33~37

36~40

12’57”~13’40”

24~31

180~194

4

3

37~40

12~14

27~32

31~35

13’41”~14’29”

18~23

162~179

3

2

32~36

9~11

21~26

24~30

14’30”~15’27”

12~17

143~161

2

1

31kg以下

8回以下

20cm以下

23点以下

15’28”以上

11回以下

142cm以下

1

女子

得点

握力

上体起こし

長座体前屈

反復横とび

急歩

20mシャトルラン

立ち幅とび

得点

10

39kg以上

25回以上

60cm以上

52点以上

7’14”以下

62回以上

202cm以上

10

9

36~38

23~24

56~59

49~51

7’15”~7’40”

50~61

191~201

9

8

34~35

20~22

52~55

46~48

7’41”~8’06”

41~49

180~190

8

7

31~33

18~19

48~51

43~45

8’07”~8’32”

32~40

170~179

7

6

29~30

15~17

44~47

40~42

8’33”~8’59”

25~31

158~169

6

5

26~28

12~14

40~43

36~39

9’00”~9’27”

19~24

143~157

5

4

24~25

9~11

36~39

32~35

9’28”~9’59”

14~18

128~142

4

3

21~23

5~8

31~35

27~31

10’00”~10’33”

10~13

113~127

3

2

19~20

1~4

25~30

20~26

10’34”~11’37”

8~9

98~112

2

1

18kg以下

0回

24cm以下

19点以下

11’38”以上

7回以下

97cm以下

1

総合評価基準表

段階

20歳~24歳

25歳~29歳

30歳~34歳

35歳~39歳

40歳~44歳

45歳~49歳

50歳~54歳

55歳~59歳

60歳~64歳

段階

A

50以上

49以上

49以上

48以上

46以上

43以上

40以上

37以上

33以上

A

B

44~49

43~48

42~48

41~47

39~45

37~42

33~39

30~36

26~32

B

C

37~43

36~42

35~41

35~40

33~38

30~36

27~32

24~29

20~25

C

D

30~36

29~35

28~34

28~34

26~32

23~29

21~26

18~23

15~19

D

E

29以下

28以下

27以下

27以下

25以下

22以下

20以下

17以下

14以下

E

体力年齢判定基準表

体力年齢

得点

20歳~24歳

46以上

25歳~29歳

43~45

30歳~34歳

40~42

35歳~39歳

38~39

40歳~44歳

36~37

45歳~49歳

33~35

50歳~54歳

30~32

55歳~59歳

27~29

60歳~64歳

25~26

65歳~69歳

22~24

70歳~74歳

20~21

75歳~79歳

19以下

Ⅳ 実施上の一般的注意

1 テスト実施前及び実施中には,被測定者の健康状態に十分注意し,事故防止に万全の注意を払う。

なお,医師から運動を禁止または制限されている者はもちろん,当日身体の異常(発熱,倦怠感など)を訴える者には行わない。

また,測定する側の責任者の指導のもとに,別紙の「健康状態のチェック」を用いて,体調・薬物治療中の病気のチェックを必ず行う。

① 40歳未満の場合には,「健康状態のチェック」のうち,体調・既往症・薬物治療中の病気(Ⅰ及びⅡ)のチェックを必ず行う。

* 特に前夜から今朝にかけての睡眠状態のチェックは必ず行う。

* 朝食あるいは昼食をきちんと摂っているかどうかをチェックする。

* 何か当てはまる場合には,血圧測定,心拍数測定を行うと共に,医師の判断を受ける。ただし,30歳以上の男性では必ず血圧測定を行うこと。

* 可能な限り,医師が立ち会うことが望ましいが,看護師,保健師などが代行してもよい。

* 医師が立ち会っていない場合には,「健康状態のチェック」で体の具合が悪い点があれば,テストは延期あるいは中止させる。

* 薬物治療を受けている場合には,可能な限り主治医の許可を得るか,あるいは治療内容により,立ち会った医師が実施の可否を決定する。

② 40歳以上の場合には,「健康状態のチェック」を必ず行う。

* 自覚症状のチェック,血圧測定,心拍数測定は必ず行う。特に胸痛などの胸部症状のチェックは注意深く行うべきである。

* 特に前夜から今朝にかけての睡眠状態のチェックは必ず行う。

* 可能な限り,医師が立ち会うことが望ましい。

* 医師が立ち会っていない場合には,「健康状態のチェック」で体の具合が悪い点があれば,テストは延期あるいは中止させる。

* 薬物治療を受けている場合には,可能な限り主治医の許可を得るか,あるいは治療内容により,立ち会った医師が実施の可否を決定する。

2 熱中症による事故を防ぐため、テストを実施する際は、「熱中症を予防しよう―知って防ごう熱中症(独立行政法人日本スポーツ振興センター)」等を参考とする。また、十分に水分補給することができるようにすることや、日よけを設けること、喚気を十分に行うことなど適切な配慮をする。

3 テストは定められた方法のとおり正確に行う。

4 テスト前後には,適切な準備運動及び整理運動を行う。

5 テスト場の整備,器材の点検を行う。

6 テストの順序は定められてはいないが,急歩,20mシャトルラン(往復持久走)は最後に実施する。

7 計器(握力計,ストップウォッチなど)は正確なものを使用し,その使用を誤らないようにする。すべての計器は使用前に検定することが望ましい。

画像

画像

画像

画像

別表1(第6関係)

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別表2(第6関係)

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別表3(第6関係)

テストの得点表および総合評価

1 項目別得点表により,記録を採点する。

2 各項目の得点を合計し,総合評価をする。

3 体力年齢判定基準表により,体力年齢を判定する。

項目別得点表

男子

得点

握力

上体起こし

長座体前屈

反復横とび

急歩

20mシャトルラン

立ち幅とび

得点

10

62kg以上

33回以上

61cm以上

60点以上

8’47”以下

95回以上

260cm以上

10

9

58~61

30~32

56~60

57~59

8’48”~9’41”

81~94

248~259

9

8

54~57

27~29

51~55

53~56

9’42”~10’33”

67~80

236~247

8

7

50~53

24~26

47~50

49~52

10’34”~11’23”

54~66

223~235

7

6

47~49

21~23

43~46

45~48

11’24”~12’11”

43~53

210~222

6

5

44~46

18~20

38~42

41~44

12’12”~12’56”

32~42

195~209

5

4

41~43

15~17

33~37

36~40

12’57”~13’40”

24~31

180~194

4

3

37~40

12~14

27~32

31~35

13’41”~14’29”

18~23

162~179

3

2

32~36

9~11

21~26

24~30

14’30”~15’27”

12~17

143~161

2

1

31kg以下

8回以下

20cm以下

23点以下

15’28”以上

11回以下

142cm以下

1

女子

得点

握力

上体起こし

長座体前屈

反復横とび

急歩

20mシャトルラン

立ち幅とび

得点

10

39kg以上

25回以上

60cm以上

52点以上

7’14”以下

62回以上

202cm以上

10

9

36~38

23~24

56~59

49~51

7’15”~7’40”

50~61

191~201

9

8

34~35

20~22

52~55

46~48

7’41”~8’06”

41~49

180~190

8

7

31~33

18~19

48~51

43~45

8’07”~8’32”

32~40

170~179

7

6

29~30

15~17

44~47

40~42

8’33”~8’59”

25~31

158~169

6

5

26~28

12~14

40~43

36~39

9’00”~9’27”

19~24

143~157

5

4

24~25

9~11

36~39

32~35

9’28”~9’59”

14~18

128~142

4

3

21~23

5~8

31~35

27~31

10’00”~10’33”

10~13

113~127

3

2

19~20

1~4

25~30

20~26

10’34”~11’37”

8~9

98~112

2

1

18kg以下

0回

24cm以下

19点以下

11’38”以上

7回以下

97cm以下

1

総合評価基準表

段階

20歳~24歳

25歳~29歳

30歳~34歳

35歳~39歳

40歳~44歳

45歳~49歳

50歳~54歳

55歳~59歳

60歳~64歳

段階

A

50以上

49以上

49以上

48以上

46以上

43以上

40以上

37以上

33以上

A

B

44~49

43~48

42~48

41~47

39~45

37~42

33~39

30~36

26~32

B

C

37~43

36~42

35~41

35~40

33~38

30~36

27~32

24~29

20~25

C

D

30~36

29~35

28~34

28~34

26~32

23~29

21~26

18~23

15~19

D

E

29以下

28以下

27以下

27以下

25以下

22以下

20以下

17以下

14以下

E

体力年齢判定基準表

体力年齢

得点

20歳~24歳

46以上

25歳~29歳

43~45

30歳~34歳

40~42

35歳~39歳

38~39

40歳~44歳

36~37

45歳~49歳

33~35

50歳~54歳

30~32

55歳~59歳

27~29

60歳~64歳

25~26

65歳~69歳

22~24

70歳~74歳

20~21

75歳~79歳

19以下

福島県警察体力検定等実施要綱の制定について(通達)

令和3年3月24日 達(教)第109号

(令和5年4月1日施行)

体系情報
警務部
沿革情報
令和3年3月24日 達(教)第109号
令和5年3月20日 達(務)第126号