○昇任時教養の推進について(依命通達)

令和5年12月20日

達(教)第460号

[原議保存期間 3年(令和8年12月31日まで)]

[有効期間 令和8年12月31日まで]

みだしのことについては、次のとおり実施するので、効果が上がるよう努められたい。

1 趣旨

幹部の指揮能力の向上と若手警察官の戦力化は、県警察の重要課題であるが、近年、東北管区警察学校における巡査部長任用科及び警部補任用科(以下「昇任時任用科」という。)の当県入校生による教養結果からは、昇任後の職に必要とされる知識・技能の修得が著しく不十分な職員が散見されており、これらの者の実務能力に疑問を生じかねない状況にある。

こうした状況を踏まえ、今般、巡査部長・警部補に昇任前後の職員に対する教養についての推進事項を定め、所属を挙げて指導育成環境を整備することにより、該当する職員の能力向上を図るものである。

2 教養対象者(以下「昇任時教養対象者」という。)

(1) 巡査部長・警部補昇任試験に合格し、昇任予定の職員

(2) 東北管区警察学校における昇任時任用科に入校見込みの職員及び同課程修了後間もない職員

3 昇任前の教養について

所属長は、昇任時教養対象者に対し、昇任後の職に必要な知識・技能の修得を意識した勤務を行うよう対象者の意識付けを行うこと。その際、教養課から配付する昇任時任用科に関する資料を効果的に活用するよう昇任時教養対象者を指導すること。

4 昇任後の教養について

所属長は、昇任時教養対象者に関し、次の事項を行うこと。

(1) 上記3と同様の意識付けを行うこと。

(2) 昇任時教養対象者の入校期が決定した以降は、昇任時任用科における研修が効果的となるよう昇任時教養対象者が入校前学習に取り組むことができる環境づくりに努めること。

また、昇任時教養対象者が、昇任時任用科を既に修了した職員から資料提供や入校時の生活・学習等についての助言を得られるよう配意すること。

(3) 教養課から別途指示する関係資料や参考図書を熟読させ、入校前研修等に参加させるなど、昇任時教養対象者の知識・技能等が昇任時任用科の教養内容を修得できる水準にあることを確保すること。

5 入校後の対応について

所属長は、昇任時教養対象者の入校成果について教養課長から別途連絡があった場合には、内容に応じて、次のとおり対応すること。

(1) 入校研修成績が極めて優秀との連絡があった昇任時教養対象者については、当該職員の人事評価において、成績優秀であったことに配意すること。

(2) 入校研修成績が著しく低調であるとの連絡があった昇任時教養対象者については、知識・技能の修得が不十分であるおそれがあることから、継続した指導教養を行うこと。この際、教養課が実施する入校前研修の模擬試験に再度参加させることなどにより、該当者の知識・技能の修得状況の把握に努めること。

6 その他

教養課においては、今後の昇任時任用科の事前準備の参考とするため、東北管区警察学校における配付資料の収集等について昇任時任用科を修了した職員の協力を求めることがあるので、これらの資料収集等への配意を願いたい。

昇任時教養の推進について(依命通達)

令和5年12月20日 達(教)第460号

(令和5年12月20日施行)

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令和5年12月20日 達(教)第460号