福島県警察 犯罪被害者支援特集

福島県警察本部

インタビューInterview 02

捜査第一課_女性刑事「魂を失いかけたとき、声かけはエネルギーを与える」

■ 現在の仕事内容について教えて下さい。
 性犯罪被害者の方からの訴えをもとに、犯人を捕まえる仕事をしています。
 被害者の方から事情聴取をし、事実を証明していくことはもちろんですが、被害者の方の心をサポートしながら、被害者の方と一体となって捜査を行っています。


■ 性犯罪捜査で配意していることはありますか。
 被害者の方の立場と、その時の気持ちを優先して考えています。
 性犯罪にあわれた方は、私たちの想像を超える体験をし、心に相当の傷を負っています。私たち警察としては、犯人を捕まえるために捜査を行っていますが、その捜査の中心となるのが、被害にあわれた方です。被害者の方、そしてサポートしてくれる家族の方々の心情や立場を考えつつ、捜査を進めるよう気をつけています。


■ 印象深かった出来事を教えて下さい。IMG_43434.jpg
 これまでの経験で、共通してうれしい良かったと感じたことは、被害者の方とともに犯人を捕まえ、そして被害者の方とともに犯人の有罪を勝ち取った時です。
 反対につらいと感じることは、被害者の方が事件を思い出し、もがき悩み苦しんでいる姿を見ている時です。私たち警察は、そのような被害者の姿を目の当たりにすると、犯人に対する憎悪感と、絶対に犯人を捕まえてやる、早く被害者を安心させたいという強い気持ちが自然と湧いてきます。


■ これまでの活動の中で、心に残った言葉はありますか。
 心に残った被害者の方からの言葉があります。
 被害者の方から「警察に話して良かった、私がんばれた。ありがとう。」という言葉を聞いた時、今までの苦労や疲れが吹き飛びました。被害者の方が、私たちよりもっと大変な思いをしたはずなのに、その言葉を聞いて、こちらこそ「一緒にがんばってくれて、ありがとうございます。」と強く思いました。
 また、上司からいただいた素敵な言葉があります。
    「魂を失いかけたとき、声かけはエネルギーを与える」
私は、普段からいろいろな場面で「声かけ」をして、自分も相手も元気になるように心がけています。

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■ 被害者の方にメッセージをお願いします。
 ひとりで苦しまないで、私たち警察と一緒に犯人を捕まえましょう。
 あなたは何も悪くありません。悪いのは犯人です。
 私たち警察は、被害者の味方です。
 一日も早く、あなたのもとの笑顔が見られますように、心から願っています。
 一緒にがんばりましょう。









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